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漢方薬は長く飲まないと効きませんか?
「薬」は即効性、「漢方」は遅行性と言われていますが・・・
「薬」は即効性、「漢方」は遅行性と言われていますが、漢方薬は長く飲まないと効かないのでしょうか?
従来、漢方薬は長く服まなければ効かないとされてきたのは、慢性化、あるいは悪化してから漢方薬を服用する場合が多かったからです。急性病は、もちろん漢方薬で急速に改善されます。軽い力ゼ程度ならば、1服の服用で効果が現われることもあります。
しかし慢性病では一定の時間が必要です。どの位で効果があらわれるかは、病気の程度やその人にもよります。服用前に専門家に目安を聞いてみるといいでしょう。
効果がないと判断すれば、薬の種類を変更する必要があります。患者さんの状態は毎日変わるものなので、それに合わせて薬を変えていきます。効果がよくわからないままに漫然と同じ漢方薬を長い間飲み続けるようなやり方は、避けた方が賢明です。
漢方は「体質」を診る医学
例えば同じ胃炎でも、よく見ると症状が違いますし、患者さんの体質もそれぞれ違います。太っている人・瘻せている人・穏やかな人・怒りっぽい人・冷え症の人・暑がりの人など千差万別です。ここに着目するのも漢方の特徴です。
例えばAさんがある漢方薬を服用して胃炎が治ったからといって、Bさんの胃炎も同じ漢方薬で治るとは限りません。漢方は、病気とその病気をもっている患者さんの体質にあわせて、漢方薬を処方します。まさに体質を診る医学なのです。