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過酸化脂質と抗酸化作用のある食品
昔は多くの日本人が日本食を食べていました。
日本食は、消化しにくい食物繊維が多い食事なので、日本食を食べていた日本人の腸は欧米人に比べて1メートルも長いといわれています。
逆に、欧米人は摂取した脂肪分が酸化されないうちに便として排泄するため、腸が短くできています。日本人は消化しにくい食物繊維を食べるため腸が長く、欧米人は摂取した脂肪分が酸化脂質になる前に排泄するように腸が短くできています。
そのような違いがあるにもかかわらず、最近は食生活の欧米化が進み、昔のような日本食を毎日食べる人は少なくなっています。欧米の食事は日本食と比べて高脂肪で低繊維です。動物性脂肪と小麦をメインとした欧米の食事は、日本人にとっては脂肪が多く、食物繊維が少なくなってしまいがちです。
過酸化脂質が作られる原因
欧米の食事に多く含まれる脂肪は、欧米人に比べて約1mも長い日本人の腸の中では長時間排泄されずに滞留し、過酸化脂質になります。
過酸化脂質は、肌荒れ(ニキビ・吹き出物)や老化(肌・皮膚の老化・シミ・シワ)の原因になったり、生活習慣病になりやすくなるなど、さまざまな症状を引き起こす有害物質だと言われています。
食品に含まれる脂質以外にも、体内の脂質が酸化して過酸化脂質が作られることもあります。ストレスや喫煙、紫外線、激しい運動、残留農薬などに含まれる”活性酸素”が脂質(脂肪酸)と結びつくと、酸化して過酸化脂質になります。
皮脂腺やアポクリン腺から分泌される皮脂や汗にも脂肪酸が含まれているため、これらが酸化して過酸化脂質が作られると、体臭やワキガなどのニオイの原因にもなります。
過酸化脂質の対策は”抗酸化作用”のある栄養素を
過酸化脂質になるのを防ぐには、以下のような栄養素を摂取することが有効だと言いわれています。
- ポリフェノール ・・・ 赤ワインやブルーベリーが有名ですが、アサイーベリーなどに特に多く含まれます
- β-カロチン(ベータカロチン) ・・・ モロヘイヤ・にんじん・かぼちゃなど
- ビタミンC ・・・ レモンが有名ですが、柿・アセロラ・キウイなどのほうが多く含みます
- ビタミンE ・・・ アーモンド・モロヘイヤ・赤ピーマンなど
これらの栄養素を普段の食事やサプリメントでとるように心がけ、抗酸化物質を普段から摂取し、過酸化脂質をなるべく作らない体を作るように心がけることは大事です。ただし、これらの栄養素だけに偏ってしまうと、またバランスが悪くなってしまいますので、バランスよく栄養素を取るように心がけましょう。