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肌にうるおいを与える漢方薬の効果
女性ならみずみずしいお肌をいつまでもキープしたいと思うものです。
しかし肌が乾燥してしまうと、肌トラブルが引き起こされてしまいます。気温が上がって蒸し暑くなっても、肌だけは乾燥してしまうという女性は、少なくないようです。
人間の肌は、年齢とともに水分が失われてきます。それに加えて、ストレスなどがかかるとお肌にダメージを受けやすくなります。
現代の女性たちにとって、体の中から働いて、肌にうるおいをもたらすことができる漢方は、かなり重要なのかもしれません。
肌へのうるおい効果が期待できる漢方薬
肌へのうるおいをもたらす効果が期待できる漢方薬は麦門冬湯、滋陰至宝湯です。
漢方では、病名ではなく症状で処方されるものです。「○○病」としてではなく、「ほてりを抑える」といった症状から漢方が選ばれるのです。
麦門冬湯、滋陰至宝湯は咳に対して処方される事が多いです。例えば、風邪の後、咳だけがいつまでも残っているような場合です。風邪をひいている間は、水分が失われます。そのため、うるおいをもたらす効果のある麦門冬湯、滋陰至宝湯が処方されるのです。
発想の転換で漢方を美肌のために活用する
これを美肌のために活用することができます。通常、お肌のうるおい補給のためにこれらの漢方が処方されることは少ないです。しかし咳止めのために漢方薬を飲んでいたら、肌にハリが出てきたとか、肌の調子がいい、といった感想を持つ人が多いようです。
咳対策に、喉をうるおすために処方されたものです。しかし漢方は一部の粘膜だけをうるおすのではなく、体全部に効能がゆきわたります。その結果、プラスアルファとしてお肌もうるおったということなのでしょう。
肌トラブルの原因が内臓の不調の場合
肌トラブルが、実は内臓の不調と関係していることもあります。「肌は内臓を写す鏡」とも言われ、内臓が弱っていると、それがダイレクトに肌に現れてしまうのです。
肌の調子が悪いということは、内臓になんらかの不調をかかえている可能性が高いです。体の状態を整えてあげれば肌の改善にもつながります。
便秘に効く漢方薬が潤いも与えてくれる
潤腸湯という処方があります。これは便秘に用いられる処方です。腸を潤して便通を良くする働きがあります。体内の水分に働きかける処方には余分な水分を取り除くものと、不足し待った水分を補うものがあります。潤腸湯は後者の処方です。
潤腸湯に含まれる厚朴(コウボク)は胸部、腹部の膨張や腹痛を治すといわれています。ホオノキとも呼ばれ、山でよく見かける落葉樹です。5月ごろに花を咲かせます。
便秘になると吹き出物など、肌トラブルを起こしがちになります。腸内の便が排出されずにとどまっていると、体内に毒素が溜まってしまいます。漢方で体の中に不足した水分を補って便通を良くしてあげれば、肌トラブルも解消していきます。これなど、内臓の不調が肌トラブルとして現れる典型ではないでしょうか。
体の内部の潤いを促す
女性にとって、うるおいのあるお肌はなにより魅力的です。しかしそれ以上に大切なのが体の内部のうるおいです。肌トラブルが気になるようなら、まず自分自身の体の中をのぞいてみてはいかがでしょうか。