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洗顔料選びにまつわるウソ
肌に浮き出た余分な皮脂や汚れを洗い流すために、洗顔は必要です。
でも、洗顔は皮脂や汚れを洗い流すと同時に、お肌のうるおい成分まで流出させてしまうので要注意。
洗顔料選びに気をつけないと、お肌の乾燥を招いてしまいます。
お肌が乾燥していると、かさつきの原因になるほか、しわやたるみの原因にもなってしまいます!
なるべくうるおいを保てるような洗顔料を選びましょう。
洗顔料選びで気を付けるべき点
ここで気を付けるべき点があります。
しっとりタイプは肌をうるおす?
洗顔料にはさまざまな種類があります。固形タイプ、液体タイプ、クリームタイプなどの種類があります。
さらに、洗い上がりの目的ごとに、「しっとりタイプ」と「さっぱりタイプ」に分かれています。
「しっとりタイプ」と「さっぱりタイプ」では、「しっとりタイプ」の方が良さそうな気がします。肌にうるおいが残りそうだからです。でも、それは危ない思い込みです!
「しっとりタイプ」はかえって肌の乾燥を招いてしまうのです。
「しっとりタイプ」には、うるおい感を出すために、油分が多量に配合されています。平均して、約3割が油分です。
油が入っている洗顔料には、次のようなデメリットがあります。
- 肌がヌルヌルするので、洗顔時間が長くなり、肌の保湿成分であるセラミドが洗い流されてしまいやすくなる
- 肌のヌルヌルを落とそうと、ついこすってしまい、肌を痛めてしまう
- 油分が肌に残っているので、化粧水が肌に浸透していかない
これでは、ぜんぜん「しっとり」ではありません!
洗った後のヌルヌルをしっとり感と勘違いしているだけです。
「さっぱりタイプ」で洗うと、肌がつっぱる感じはするかもしれませんが、これはある意味仕方のないことです。
洗顔は汚れを落とす作業、と割り切りましょう。そのあとですぐ、化粧水で水分補給すればよいのです。
洗顔料は弱酸性が良い?
石けん「弱酸性」が良いと言われます。本来、お肌は弱酸性だから、同じ弱酸性の石けんで洗うとお肌に優しい、というのがその言い分です。果たして本当にそうなのでしょうか。
健康な人の肌のpH(ペーハー)は、確かに弱酸性です。
肌が弱酸性であるというのは、雑菌や微生物が繁殖しにくい状態にあるということになります。
逆に、肌表面が弱アルカリ性に傾くと、抵抗力が失われ、トラブルを招きやすい状態となります。
そのため、洗顔料は弱酸性が良いと言われています。
しかし、弱酸性、または弱アルカリ性の洗顔料を使用したとしても、洗い流すときには中性である水道水を使うので、流した後の肌は中性になります。 そしてそのあと、肌が本来持っている働きにより、弱酸性に戻るのです。
弱酸性は肌と同じだが汚れが落ちにくく、弱アルカリ性は肌と違うが汚れが落としやすいという特徴があります。
どちらにしても洗い流せば中性になってしまうのですから、「弱酸性」かどうかにこだわらず、自分の肌の状態を見て、洗顔料選びをするべきでしょう。
ちなみに、日本の水は軟水なので、弱アルカリ性の方が泡立ちは良くなります。